収益の仕組み

卸電力市場(JEPX)と蓄電池のアービトラージ収益を解説

更新日:2026年8月20日GRIDBANK編集部
グリッドバンクくん
「安く買って高く売る」の基本がわかる記事だよ!昼と夕方の電気の値段、こんなに違うんだ⚡案内役:グリッドバンクくん(GRIDBANK公式キャラクター)

卸電力市場(JEPX:日本卸電力取引所)は、電気そのもの(kWh)を30分単位で売買する市場です。蓄電池は「価格が安い時間帯に充電し、高い時間帯に放電して売る」アービトラージ(裁定取引)で収益を得ます。太陽光の普及で昼間の価格が下がり、朝夕との価格差が拡大していることが、蓄電池の収益機会を生んでいます。

価格差はなぜ生まれるのか

晴れた日の昼間は太陽光の発電が集中し、スポット価格が大きく下がります(時に最低価格の0.01円/kWhまで)。一方、太陽光が止まる夕方〜夜は火力発電が需要を支えるため価格が上がります。この「昼安・夕高」のダックカーブが、蓄電池が電気を時間移動させる価値の源泉です。

収益のイメージ昼に5円/kWhで充電 → 夕方に20円/kWhで放電すれば、差額15円/kWh(充放電ロス控除前)が粗利。1日1〜2サイクルの運用を365日積み上げます。

収益を左右する3つの要素

  • 価格差(スプレッド):エリア・季節・天候で変動。太陽光比率の高いエリアほど昼の安値が出やすい
  • 充放電効率:蓄電池の往復効率は一般に85〜95%程度。ロス分を差し引いても利益が出る価格差が必要
  • 運用の巧拙:どのコマで充放電するかの入札判断はアグリゲーターのアルゴリズムに依存。実績のある運用者を選ぶことが重要

また、市場価格が急騰する「価格スパイク」時に放電できると大きな収益になります。年数回のスパイクをどれだけ捉えられるかも運用力の差が出るポイントです。

需給調整市場との使い分け

需給調整市場・容量市場・卸電力市場の収益積み上げ図

同じ蓄電池でも、時間帯ごとに「需給調整市場に容量を提供する」「卸市場でアービトラージする」を切り替える運用が可能です。市場環境に応じて収益源を柔軟に切り替えられることが、蓄電池投資の下支えになります。

収益シミュレーションを見るときは、卸市場収益が「何円の価格差×何サイクル」を前提にしているかを確認しましょう。

よくあるご質問

現状は需給調整市場・容量市場と組み合わせるのが一般的です。ただし市場環境の変化で卸市場の比重が高まる可能性もあり、切り替え運用ができる体制が望ましいです。

劣化します。一般に年1〜2%程度の容量劣化を見込み、シミュレーションに織り込みます。サイクル寿命とメーカー保証(容量保証)の確認が重要です。

頻度・規模は年により大きく異なるため、スパイク収益を保守シナリオに織り込むべきではありません。上振れ要因として捉えるのが健全です。

実際の物件で確かめてみませんか?

GRIDBANKでは接続枠確保済みの物件を、電力進捗・調査結果・価格まで開示して掲載しています。収益シミュレーションは資料請求(無料)でご確認いただけます。

販売中の物件を見る資料請求する