
蓄電池投資のシミュレーションは、前提の置き方ひとつで利回りが2倍にも半分にもなります。大切なのは「利回り○%」という結果の数字ではなく、その数字を生んでいる7つの前提を確認することです。この記事のチェックリストを使えば、甘いシミュレーションを自分で見抜けるようになります。
| # | チェック項目 | 危険なサイン |
|---|---|---|
| 1 | 調整力単価の初年度水準 | 直近の高値をそのまま使っている |
| 2 | 単価の年次下落率 | 20年間ずっと横ばい(最頻出の危険例) |
| 3 | 約定率 | 常に100%で計算している |
| 4 | 容量市場収入の計上時期 | 稼働初年度から満額計上(実際は4年前オークションのためタイムラグあり) |
| 5 | 電池の劣化 | 劣化ゼロ(実際は年1〜2%程度) |
| 6 | 運用・保守コスト | アグリゲーター報酬・O&M費・保安管理費が抜けている |
| 7 | 下振れシナリオの有無 | 強気シナリオ1本しか提示されない |
需給調整市場の単価は、参入する蓄電池が増えるほど競争で下がる構造です。国の制度設計でも段階的な単価引き下げが議論されており、下落を織り込まないシミュレーションは構造的に楽観的です。
GRIDBANKが基準とする事業計画では、調整力単価の段階的な引き下げを織り込んだ上で、投資回収約6.5年(基本ケース・試算例)としています。「下がっても成立するか」を先に確認するのが健全な順序です。
はい。無料個別相談で、前提条件の読み解きをお手伝いしています。7つのチェックポイントに沿って一緒に確認しましょう。
嘘とは限りませんが、強気の前提(高単価横ばい・高約定率)で計算されている可能性が高いです。同じ物件を保守前提で計算し直したときの数字を必ず確認してください。
将来の市場価格は誰にも正確には予測できません。だからこそ「当てる」より「外れても耐えられる設計か」を確認することが重要です。