
系統用蓄電池は、系統に接続する電圧によって「低圧」「高圧」「特別高圧」に分かれ、投資額・手続き・収益構造が大きく異なります。数千万円台から始められる低圧と、6〜8億円規模でスケールメリットを狙う高圧(2MW/8MWh)が投資対象の中心です。
| 項目 | 低圧 | 高圧(2MW/8MWh級) | 特別高圧 |
|---|---|---|---|
| 出力規模 | 50kW未満 | 〜2,000kW | 数十MW〜 |
| 投資額の目安 | 数千万円台 | 6〜8億円程度 | 数十億円〜 |
| キュービクル等 | 不要(低圧連系) | 必要(受変電設備) | 変電所級の設備 |
| 電気主任技術者 | 選任不要 | 必要(外部委託可) | 必要 |
| 連系工事の期間 | 比較的短い | 数ヶ月〜1年超 | 数年 |
| 主な投資家 | 個人・土地オーナー | 法人・資産管理会社 | 事業会社・ファンド |
低圧は50kW未満で系統に接続するため、キュービクル(受変電設備)が不要で、電気主任技術者の選任も要りません。設置面積も小さく、遊休地・宅地の一角でも成立し得るのが特徴です。
高圧2MW/8MWhは、需給調整市場・容量市場・卸電力市場をフル活用できる規模で、系統用蓄電池投資の主戦場です。kWhあたりの設備単価・運用コストは低圧より有利になり、金融機関の融資も組みやすい事業規模です。
判断軸はシンプルに3つです。
基本となる市場は共通ですが、参加方法や運用スキームが異なる場合があります。低圧は複数台をまとめて運用(アグリゲーション)する形が中心です。
外部委託(保安管理業務の委託)が一般的です。委託費用はランニングコストとしてシミュレーションに含まれているかを確認してください。
高圧で接続できる出力の上限(2,000kW未満)に合わせ、蓄電容量を4時間分(8MWh)程度で設計するのが市場運用上の標準形になっているためです。